白1ケイマに対して黒2と打って行くのは積極策、振り子と呼ばれ筆者にとって最も思い入れのある形。時計の針って面白くて、長針と短針が約1時間ごとに重なるんです。1時5分頃に重なって、2時10分頃に重なって…毎時重なるんですけど、でも、11時台だけは重ならないんです。短針が逃げきっちゃう。白1のように。二つの針が再び重なるのは12時。鐘が鳴る時です。何が言いたいかと言うと、「鐘が鳴る前には報われない時間がありますよってこと」です。

白3に対し黒4と打ってきた場合

白3と打つ手は渋い手で本格的な碁になりやすいです。黒4は一見攻めすぎているようにも見えますが相手の応手を聞いた好手であり、今日はこの形を研究してみる。

経験上最も多かったのがこの形、白1から白3までは一本道で進むことが多かったです。この後から色んな変化をしていく印象があります。

この形で利かせたいのは下辺を見た黒1コスミであって下がりはスキが多くおすすめしません、白2と代わってから黒3と打つのが現代の研究上最善手になってます。

想定される双方最善図、しかしこのようには中々なりません。

良くありそうな失敗例1、黒1下がりは失着で番号順に進んだ時に白4が地味な好手となります。黒5には白6と打っていき

白2とハサミツケを見ることができ、スキを咎める好手となります。

前々図、白がケイマで打つと黒から一間の位置が絶妙手で成立します。この手は結構応用が利きますので覚えておくとよいかもしれません。変化多すぎて割愛しますが黒が一本取っています。

黒1と反対側に打ってきたら白2と打って大丈夫です、九路盤ではケイマと一間で迷ったら一間が根拠をしっかりさせ最善手になる確率が経験上高いのでおすすめします。高段者はケイマのスキを絶対見逃しません。

一間受けで不安なのは両方利かされることですが、大体は利いても片方しか利かないことが多いです。そうすると相手は黒7などのように守りが必要になり後は普通に弱点を探せばいいのです、両方利かされないことを考えましょう。

下辺ケイマに白打つとやはりスキが出ます、形だからといって打つのはダメで全体が見えていません。黒が多いところなので普通に奇策に走らなくとも自然と良くなることが多いのです。

コスミの後、黒1もありそうな手ですが白2が根拠をしっかりさせる急場の好手でこうなると上下の白が割としっかりした形となり中央黒の薄さが目立ちます。

こうとか

こう打って白十分です、相手の薄さが解ってからは奇策をしていません。自分が有利になったら普通に自然に打っているだけです。

ここまで見てもらったら白1の違和感に気付けるはずです、形の急所なので打ちたくなる気持ちは解りますが黒が多いところなので何かしらの返し技を警戒しましょう。この場合黒2がそうです。

黒3は一間のように落ち着かせないための場合の策から生まれた定石という印象を受けました、改めて研究してみるとやはり奥が深いですねぇ。どうでもいいけど振り子のような人生を歩きたかった、恋するメトロノームみたいな。