この打ち方をした棋士で有名だったのは自分が知る限り、当時天才的な強さを誇っていた梶原九段だったと思う。意外性のある手ナンバーワンで実際は結構歴史が深いみたい。この形を研究してみる。

黒4と打ってきた場合

黒4と打つ手はじっくりとした本格派な手であるけれども、実はあまり勝率が高くない。その後を研究してみたい。

白1には黒2と打って様子を見て以下番号順に白5までとなるところ、ここで黒6とじっくり打つのが肝要な一手、うーん渋い打ち方だ。

※黒2は白9の所
当然白1と打ってきて黒が絶望的に思えるが実はそうではない、黒2と打っていく手筋があり以下番号順に双方最善に打っても黒20の勝負手がある。その右にツケてきたらハネだす、そんな狙いがある。渋すぎる。

黒1と曲がらずにこちらを打ちたくなる人が多いのではないでしょうか、しかし白2から冷静に白4と打たれてしまえばこの時点で白がいいと思います。見た目以上に黒が薄く以下番号順に白10までとなった形は白が優勢になっています。

白2のときに黒3から白4とこちらに打つのはプロ筋ですが、この局面では緩着となります。なぜなら

黒1抜きから白2と打ち右下を打ってきた場合、黒3から黒5と抜いてしまうのが良く以下番号順で白が取られてしまうことになる。白は黒11からの妙手を常に考えて打たなければならないため、白6らへんには打てず右辺を守って打つことになります。

この手の黒の勝率が高くない理由としてはこの形になった時に十分な研究をしていなければ両方の白が簡単に生きられてしまう点にあると思います、特にこの手の前に下辺曲がっていく手を打たずに常識でツケを打ってしまって勝負が決まるパターンが多いです。