この打ち方をした棋士で有名だったのは自分が知る限り、当時天才的な強さを誇っていた梶原九段だったと思う。意外性のある手ナンバーワンで実際は結構歴史が深いみたい。この形を研究してみる。

白5と様子見をしてきた場合

白5の手は相手の打ち方に応じて自分の打ち方を決める高等テクニック、一見そっぽを向いているように見えるが好手となる。ごくたまに見る打ち方。

相手の急所はわが急所…などと何も考えなければ黒1で味を消したくなるだろう、しかし白2と上辺を打たれてはすでに黒が打ちにくい形。

黒1ツケで何とか頑張ってみるけど白2と冷静に隅を守られ白10まで、わずかに白良しの形を作られてしまった。これは形が決まってきてしまってるため黒の逆転は難しい。

白1なら黒2と打って白3を打たせ、以下番号順でいい勝負になる。というのも黒10が丁度カケツギになっており、序盤の手に連動している。しかもこの後は複雑な碁になるので黒の逆転も十分可能だと思う。

そこでおすすめしたいのが、黒1とこちらをケイマに打つ手ですね。白は白2と右下を手にしなければならないがその瞬間に黒3とツケて黒5とかわるのが美しい形。つづいて

白1には黒2から、以下番号順には一本道。黒10までの分かれになれば黒がわずかによさそう。後は白が抜いてくれば上辺も同じように切っていく、それも抜けば初めて(7.七)に打って取りに行けばいい。ポイントはすぐに取りにいかないで相手の動き出しを見てじっくり打てばいい、具体的には

こんなもんでいいと思う。ヨセ勝負だけど黒が残りそう、これ以外にも下図白が右下急いで生きようとしてきたときも黒の左辺と上辺の両方の切りを優先するのがよさそう。利き筋になる。

結局のところ、双方最善に打てばこの図になると予想。多分互角なのかなぁ。後はやっぱり中国ルールのコミ7.5目をどう捉えるか…最初に白がそっぽを向くのがこの形だけど、十九路ならともかく九路で序盤から様子見を打つ暇があるのかどうか難しいですね。個人的には黒持ちたいです。